胃カメラは医者の技術によって苦しさが違う?

個人的な意見ですが、観察だけなら医者の技術の差によって患者さんの辛さにそれほど大きな差はでないと思っています。

胃カメラ(内視鏡スコープ)の種類によっては変わってくることもあります。眠たくなる薬を使えば変わります。

病変を見つける精度、処置や治療の質は医者の技術によって大きく変わります。あくまでここでは、検査中、患者さんが苦しいかどうかの視点だけで述べます。

不安の強い患者さんが検査を辛いと感じやすい

昨年、胃カメラの術者としての経験が100例未満の先生に私自身の検査をしてもらいましたが、辛くはなかったです。

内視鏡の介助についたことのある看護師にも検査をすることがありますが、ほとんどの方はそれほど辛いと感じません。

理由は検査の勝手を知っているからで、不安感が少ないからだと思います。

検査した時にゲエゲエしやすい患者さんは、もともと吐き気の反射が強いというより、不安が強い、緊張しやすい、もともと心配性な方などが多いです。

どうすれば不安がとれる?

まずは極めて安全な検査であることを知ってもらうことでしょうか。経口の内視鏡で観察だけなら偶発症の起きる割合は0.005%と報告されています。

初めて胃カメラを飲んだ直後、息ができなくなる感覚に襲われますが、肺につながる気管と胃につながる食道は別々の道なので呼吸は必ずできます。冷静に考えれば当たり前ですが、あせってしまうと苦しく感じます。

唾液を飲み込まないなど細かいことはありますが、基本的に目の前の医者にすべてまかせて全身の力が抜ければ大丈夫です。胃カメラに関しては目を開けていた方がリラックスできます。検査中の映像を見せてくれる医療機関であれば「自分の胃の中がどうなっているのか?」と見れる余裕がほしいところです。

医者や看護師の声かけなど、よりリラックスさせてくれる医療機関で受けた場合に患者さんは楽だったと感じると思います。

まとめ

観察だけの胃カメラであれば、検査の苦しさは、医者の腕より患者さん自身がいかにリラックスできるかどうかです。内視鏡検査はもっと気楽に受けてもらえる検査だと内視鏡をする多くの医者は思っています。まだ検査をされていない方は、お近くの医療機関を受診されることをお勧めします。

*黒い便が出る、胃の調子が悪くこの1〜2ヶ月で体重が数キロ減ったなど、症状が強い方はクリニックより病院を受診された方がよいと思います。