今回のブログはためになる話ではなく、当クリニックで試験的に行なっている取り組みです。内容は最近、胃カメラ検査前に不安と緊張感の強い患者さん限定で、抱き枕をかかえてもらいながら検査をしています。その経緯と、使用した印象などを書きたいと思います。

導入したきっかけ

少し前に不安の強い20代前半の女性患者さんが、当クリニックで胃カメラ検査を受けることになりました。検査室のベッドで横になる時に自身の大きなリュックサックから愛用のぬいぐるみを取り出し、腕にかかえるような体勢を取りました。それでも緊張はしていましたが、終始落ち着いて検査を受けられたことから、「抱き枕をかかえるのは緊張を和らげるのに良いかも?」とその時思いました。

どんな抱き枕がいい?

ネットで「内視鏡 抱き枕」など検索をかけると、すでに胃カメラ検査で抱き枕を使用している施設があることを初めて知りました。きちんと効果を検討して報告している文献もありましたが、簡単に閲覧できなかったため中身は読んでいません。とりあえず、どんな抱き枕がいいか探すにあたって、胃カメラ検査で使用するには顔の部分は検査の邪魔になり必要ないので、胸から足までカバーする小さめのものを考えました。ネット検索した結果、「王様の抱き枕」と呼ばれる商品の評価が高く、「ジュニアサイズ」というものがあったので、これを購入しました。

使用したのはどんな患者さん?

当クリニックに胃カメラ検査で来院される患者さんは不安の強い患者さんが多いですが、その中でも
・胃の粘膜表面の泡や汚れをとる検査前のコップ1杯の液体が飲みきれない患者さん
・検査ベッドで横になってからの心拍数が1分間に100回以上の患者さん
・見た目で不安と緊張感が特に強い患者さん
上記のような患者さんがおられた場合、どこからともなく看護師か院長が抱き枕を持ってきます。

使用した効果は?

当クリニックでは抱き枕を抱えてから有意に心拍数が下がったなどの客観的なデータがなく、検査中に体動のある方もおられたため、正直なところ大きな効果は期待できません。ただ、使用された患者さんは「体を預けられるのがいい」「触りごごちが良く落ち着けた」など良いコメントを寄せられており、悪い感想を持たれた患者さんは今のところいませんでした。
当たり前ですが使用による副作用はないので、現状のところ続けていこうと思っています。デメリットは使用ごとにスタッフが毎回消毒する手間があることで、この点から全員に抱き枕を使用することはないと思います。

まとめ

内視鏡検査で不安・緊張感を和らげることを日頃から考えている中で生まれた当クリニックの取り組みでした。これからも少しでも楽に内視鏡検査を受けてもらえるような工夫をしていきたいと思います。