胃カメラ220件、大腸カメラ113件でした。おかげさまで現在予約が埋まっており、胃カメラ大腸カメラとも平日でおよそ5週間待ちとなっています。すぐに検査をしてほしい方のお力になれず申し訳ございません。例年ですと年明けから予約が取りやすくなっていますが、1月14日(土)午後が札幌市の休日救急当番にあたって検査ができないなどの理由もあるため、特に土曜日希望の方はお早めに予約をご検討ください。
今月も好酸球性食道炎の患者さんを2名診断しました。正直、今回は2症例とも自信をもって好酸球性食道炎を疑ったわけではなかったのですが、アレルギー歴もあったので生検をしたところ、好酸球が多数浸潤しており診断できました。しつこいので好酸球性食道炎の画像提示はこれで最後にしますが、思っていた以上に好酸球性食道炎は身近に多く存在する疾患のようです。
また最近、ピロリ未感染の方に発生した胃癌を経験しました。
ピロリ未感染の方に胃癌が発生することはめずらしいのですが、その中ではもっとも頻度が高く典型的な症例でした。胃底腺と幽門腺の境界領域に発生した白色(褪色調)の平坦な(0-Ⅱb型)5mmの病変で、生検をしたところ印環細胞癌でした。スキルス胃癌でよくある印環細胞癌なので心配しましたが、紹介先の病院でESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)をして頂き、進行癌は少ないという既存の報告と同じく粘膜内癌で治癒切除となりました。当クリニックを受診される患者さんの平均年齢は若くピロリ未感染の方が多いため、胃癌が存在することは少ないのですが、油断せず丁寧に観察するよう今後も意識していきたいと思います。