みなさん、こんにちは!札幌はたけやま内科の管理栄養士です。
今回のテーマは「バランスの良い食事」です。病院でお医者さんや管理栄養士から「バランス良く食べましょう!」と言われたことはありませんか?健康番組などでもよく耳にするフレーズですよね。
「そもそもバランスが良いってどういうこと?」「そんなこと言っても無理なく続けるのはどうすれば良いの?」と疑問も多いはず。今回はそんな疑問について考えてみたいと思います!
バランスが良いってどういうこと?
「バランスがいい食事」と聞くと、栄養のバランスがとれた食事をイメージしませんか?
もちろん栄養のバランスは大切ですが、それだけではありません。みなさんがどのような生活をされているのかによってバランスの良い食事は変わってくるものです。
例えば、「もっとたくさん野菜を食べましょう!」と言われても、野菜の価格高騰などで経済的に難しいこともありますよね。様々な場面で苦しいことは続けにくいものです。栄養的に理想に近づけながら、ご自身のライフスタイルにあったバランスを考えていくことが重要です 。
バランスの良い食事
運動とのバランス 栄養とのバランス 生活とのバランス
栄養とのバランス:一汁三菜を心がけよう!
一汁三菜とは、主食、主菜、副菜2品、汁物からなる食事のことです。主菜はお肉やお魚、卵などタンパク質がメインとなるおかずで、副菜は緑黄色野菜や根菜類など野菜をメインにしたおかずのことを言います。
一汁三菜
主食 汁物 主菜 副菜
一汁三菜を意識できるようになったら、料理の量や運動も意識してみましょう!何をどれだけ食べればいいのか考える時には農林水産省と厚生労働省が合同で作成している「食事バランスガイド」を参考にしてみましょう。
運動とのバランス:日常生活の中で動く工夫をしよう!
お医者さんから「運動をしましょう!」と言われたことありませんか?
運動をしたほうがいいことはわかっていても、もともと運動が苦手だったり、忙しくて運動する時間が取れないといったこともありますよね。そんな時は、日常生活の中で動く工夫をしてみましょう!
例えば、通勤で電車や地下鉄を使っているなら、改札からホームまでエスカレーターやエレベータを使わずに階段を使ってみるなどちょっとした工夫から始めてみましょう!
慣れてきたら、ラジオ体操やウォーキングなど始めやすい運動に取り組んでみましょう。
生活とのバランス:ライフスタイルに合わせて健康になろう!
ライフスタイルは人によってさまざまです。「毎日3食をしっかり食べましょう!」と言われても、人によっては仕事や家事が忙しくて2食になってしまうこともありますよね。
無理な計画は立てず、自分のライフスタイルに合わせて「バランスの良い食事」を心がけましょう!
また、計画は大きな目標(年単位)とそれを達成するための小さな目標(数ヶ月単位)を組み合わせると、無理せず達成しやすくなります。
例えば、「1年後までに-5kgを達成したい!」という目標のために、初めの1ヶ月は「毎日食べていたお菓子を週1回に減らす!」など自分ができそうな目標から始めてみましょう。目標が達成できたら、次の小さな目標を立てて実践することを繰り返してみましょう。
まとめ
バランスの良い食事についていかがでしたか?
「バランスの良い食事」は個人によって異なります。「栄養とのバランス」「運動とのバランス」「生活とのバランス」3つのバランスを取りながら、自分にあった方法で健康な生活を目指していきましょう!
前回の投稿から期間が空いてしまいましたが、今後はみなさんに食に関わる情報を定期的にお届けできるように頑張ります!次回もお楽しみに!
<参考文献>
農林水産省:ちょうどよいバランスの食生活.農林水産省消費・安全局 消費者行政・食育課,2019年
丸山千寿子、赤松利恵、中村菜々子:学生・管理栄養士のための栄養教育論.文光堂医学・看護学書出版,2021年
農林水産省:「食事バランスガイド」について,2005年