胃カメラ148件、大腸カメラ145件でした。9月は健診の2次精査が多くなったり、著名人の大腸癌の話題なども影響しているのか?、予約がたくさん入るようになり、現在胃カメラ・大腸カメラともおよそ7週間待ちとなっております。医師一人で検査しているため、検査枠が増やせず、当院のキャパがないのがお待たせしてしまう原因であり、大変申し訳ございません。時々、ポツンと空いている予約枠はキャンセルによるものですので、都合が合えば予約をお取りください。

今月は画像自体は一般的な胃潰瘍とほぼ変わりませんが、ピロリ菌や鎮痛薬(NSAIDs)によらず、明らかな原因が特定できない「特発性胃潰瘍」と診断して当院でフォローしている患者さん2名の画像を提示します。

症例1(50歳台女性)

初回

3ヶ月後(治療後)

1年4ヶ月後(再発)

 

症例2(40歳台男性)

初回

7ヶ月後(治療後)

1年3ヶ月後(再発)

 

特発性胃潰瘍は胃の前庭部に好発すると報告されており、提示した2症例も胃の前庭部でした。そして、一般的なピロリ菌陽性の胃潰瘍にくらべて再発率が高いのが大きな特徴です。また、2症例とも初回診断から胃酸分泌抑制薬を3ヶ月程度服用していますが、どちらも2つ目の写真では潰瘍が完全に瘢痕化しておらず、特発性胃潰瘍は治療開始12週目までの治癒率が悪いことも報告されています。 ピロリ菌陽性の場合にくらべて、その後の経過で胃のどこかに胃癌を発症するリスクは高くないので、その点は安心ですが、胃潰瘍が再発しやすいので胃酸分泌抑制薬をいつまで服用してもらう、つまり通院を続けてもらう必要があるのかが悩ましい問題です。最後に最近経験したピロリ菌陰性、NSAIDs陰性で粘膜欠損が浅いですが、一応、特発性胃潰瘍と考える高校生の画像を提示して終わりたいと思います。

症例3(10歳台女性)

前庭部に浅い潰瘍