胃カメラ127件、大腸カメラ137件でした。今年はGWの休みを長くとったため例年より検査数は減っています。午前に大腸カメラの予約をとれるようにしたところ、胃カメラより先に大腸カメラの予約が入るようになり、胃カメラと大腸カメラの検査数が逆転しました。当院に限っては大腸カメラの方が需要が多いようです。胃カメラ、大腸カメラとも2〜3週間待ちのことが多いですが、キャンセルで空きがあることもあるため予約サイトでご確認ください。

今月は数ヶ月前に経験した症例で、逆流性食道炎の定期検査希望で来院された50歳台男性の患者さんです。胃カメラ検査を行いました。

 

 

 

食道胃接合部の右壁側(2時方向)に腫瘍を認めました。生検にて腺癌(tub2)であったため、バレット食道腺癌と診断し提携医療機関に紹介しました。紹介先でESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)が行われ、pT1a-MM, Ly0, V0, pHM0, pVM0, R0で完全切除との報告を受けています。

当院はほとんどの患者さんで鎮静薬を使用した胃カメラ検査をおこなっています。胃内でしっかり送気しても鎮静なしにくらべるとげっぷをしにくいなど観察がしやすくなる部分もあるのですが、この食道胃接合部は深呼吸からの息止めができないため、観察がしにくくなることも多いです。できる限り病変を見落とさないように意識はしていますが、鎮静薬を使用するデメリットの部分だと思います。当院の検査方針とは違いますが、胃カメラ検査中にげっぷやオエオエしにくい方でしっかり観察してほしい方は、鎮静なしは良い選択肢だと思います。

なお、本症例は2年前にも当院で胃カメラ検査をしており、逆流性食道炎の診断でしたが、その時の画像も提示します。

 

 

これをみて、ピロリ未感染の方は3年おきの検査間隔という当院の方針に不安をもたれる方は、他の医療機関でより短い間隔での検査がよろしいと思います。おそらく本症例は1年後に診断しても大丈夫だったとは思いますが、確かなことは言えません。あえて当院のデメリットもお知らせして、それでも納得して受診しただければ幸いです。