胃カメラ191件、大腸カメラ115件でした。2月、3月は大学生が休みの間に内視鏡検査を受けに来院されることが他の月より多くなっています。当クリニックは中学生以上から診察や内視鏡検査に対応しています。なお、時々おひとりで複数枠の胃カメラ検査予約を取られる患者さんがいますが、他の患者さんの迷惑になるためご遠慮ください。予約日の都合が悪くなり、新たに予約を取られる際は元の予約枠のキャンセルをお願いします。ネットでキャンセルの仕方がわからなければ、電話でも対応しております。

今月は先月と似ている直腸に白色隆起病変を認めた2症例です。1例目は最近診断した潰瘍性大腸炎の症例です。潰瘍性大腸炎は患者数が右肩上がりに増加していますが、当クリニックでも月1~2例ほど新規で診断する患者さんがいます。

下部直腸の画像ですが、潰瘍性大腸炎での初期像ではこのように丈は低いですが白色の隆起病変を認めることがあります。

 

同じ患者さんの上部直腸です。奥の血管模様が見える正常粘膜と手前の病変部の境界部ですが、こちらの病変部の方が潰瘍性大腸炎の初期像としてよく見られる所見です。

もう1症例は3年前に経験した症例で当時21歳だった女性です。血便症状で当クリニックを受診されました。

下部直腸に限局して光沢のある白色の隆起病変が多発しており、一部出血もしていました。こちらはクラミジア直腸炎で、同時期に受診していた婦人科クリニックで抗菌薬の治療を行なっております。今後もめずらしい疾患を中心に当クリニックで経験した症例を載せていきたいと思います。