胃カメラ203件、大腸カメラ126件でした。コロナ感染や最近はインフルエンザ感染でのキャンセルが多くなっていますが、予約はおよそ1ヶ月待ちの状況になっています。キャンセルも多いため、運良く早く検査できることもあります。胃カメラの予約状況をネットでご確認頂いたり、電話にて大腸カメラの予約状況をお問い合わせください。
今月の症例は、まずは何度か取り上げた咽頭食道憩室の患者さんです。64歳男性で胃痛、吐き気で胃カメラ検査をした際に偶然見つかりました。咽頭食道憩室に起因する症状はないため経過観察としています。
![](https://i1.wp.com/hatakeyama-naika.com/wp-content/uploads/2023/10/0e3e8fe0476ec2f6b5019e8733cb3c80.jpg?resize=1024%2C893&ssl=1)
画面左下が憩室。右上が食道管腔。
もう1症例です。67歳男性で大腸カメラをした際に脾彎曲という部位に認めたポリープです。
こん棒状のポリープですが、表面の性状が正常粘膜で内視鏡的に切除して組織も確認しましたが、やはり正常粘膜でCMSEP(Colonic muco-submucosal elongated polyp)と診断しました。このポリープは何らかの原因で粘膜にできた隆起が腸管運動によって引き伸ばされたものと考えられています。表面が正常粘膜で、粘膜下層の静脈・リンパ管拡張を伴う細長い有茎性のポリープと定義されています。大きくなければ切除する必要性は低いかもしれませんが、一般的な腺腫と呼ばれるポリープと切除方法は変わらないので、基本その場で切除して組織を確認しています。もっとサイズの小さいものも含めると稀に見受けられます。長くはないので厳密には違うかもしれませんが、以前に経験した症例の画像も載せておきます。
![](https://i1.wp.com/hatakeyama-naika.com/wp-content/uploads/2023/10/64bfdc8a0f249c5e689322d260ff4f85.jpeg?resize=1024%2C638&ssl=1)
上皮は正常細胞
![](https://i2.wp.com/hatakeyama-naika.com/wp-content/uploads/2023/10/d194cbdac91e18f6ae14d6f7c98c700e.jpeg?resize=1024%2C698&ssl=1)
間質は浮腫が強く、脈管の拡張あり
これからもめずらしい症例のネタがある間はこちらにUPしていこうと思います。