クリニックのホームページで「当院が選ばれる理由」という項目でアピールしているのをよく見かけますが、逆バージョンをあえて作ってみました。おかげさまで当クリニックはネット上の口コミで高評価をいただくことが多いですが、それを見て、期待して受診したのにがっかりした結果にならないように事前にお知らせできればと思いました。今後は「よくあるご質問」をさらに更新していき、当クリニックの診療方針をご理解いただければと思っております。下記の内容に当てはまる場合は、他の医療機関への受診が良いと思います。逆に気になる内容でなければ、大きな不満を持つことは少ないと思います。

何かあったらすぐに診てくれるかかりつけ医になってほしい

開院した時には地域のかかりつけ医を目指しておりましたが、患者さんがほとんど来院されない日が続きました。少ないながらも来院していただけた患者さんはネット検索で受診を決めてくれた遠方からの内視鏡検査希望の方が多かったため、診療方針を内視鏡専門クリニックに変更し、内視鏡検査予約をしていただいた方にいかに快適に検査を受けてもらえるかを重視するようにしました。一般的な消化器内科のクリニックは定期通院患者さんや新患さんの診察の合間に内視鏡検査を行っていると思いますが、当クリニックは逆に予約内視鏡検査の合間に少ない定期通院患者さんや新患さんの診察を行っている診療スタイルです。1日の来院患者数が少ないため待ち時間は長くありませんが、頻繁に通院を希望される方には合わないと思います。

発熱症状や歩くのも辛いくらい症状が強い

待合室が広くなく、内視鏡検査を予約するかどうか判断する時に感染症の患者さんがいるかどうかを気にされる方が多いため、コロナ感染が話題になる前から、感染症患者さんの診療は行っておりません。また腹痛や嘔吐、下痢症状などが強すぎて歩くのもしんどい方は当クリニックでは十分な検査、治療ができないため、より高次の医療機関の受診を勧めております。原則、点滴治療もしておりません。

すぐに原因を究明してほしい

現在、当日緊急の内視鏡検査に対応できないことも多く、血液検査も外部委託のためすぐに結果がでません。CT検査などもないため、急な強い症状に対しては、問診と診察から緊急性があるかないかの判断が中心になります。来院前に電話でご相談いただいた際に、他の医療機関を勧めさせていただく場合もあります。

インターネット、メールが苦手

当クリニックは診療の質を上げるために問診は原則、WEB問診をお願いしています。また病理結果(組織をとった結果)の報告や他院に紹介して予約がとれた際の予約票をメールでお知らせすることがあります。難しい知識や操作などは必要なく、スマートフォンを普段から使っていれば問題ありません。

時間をかけて内視鏡検査をしてほしい

胃カメラも大腸カメラも30分間隔の予約枠となっており、毎日ほぼ埋まっております。30分は検査だけでなく、検査前の準備や検査後の診察時間なども考慮しています。よって、時間をかけてじっくり検査をすることはできず、いかに楽に検査を受けてもらえるかを第一優先に考えて診療しています。当クリニックは日帰りの大腸ポリープ切除を普通に行っておりますが、1回の検査で切除するポリープの数は最大4〜5個程度とさせてもらっています。たくさんポリープが存在した場合はサイズの大きなものを優先的に切除し、様子を見れるポリープは1年後に切除するようなスケジュールになることがあります。なお、予約時間に遅れて来院されると、それよりあとの検査の方にご迷惑をかけてしまいます。予約時間15分前までの来院にご協力いただいております。

大腸検査用の下剤を院内で服用したい

当クリニックはトイレの数や下剤を服用するスペースが確保できないため、午前中にご自宅で下剤を服用してもらっています。一般的にはご自宅で下剤を服用した方がリラックスして服用できるため楽だと考えていますが、高齢の方は何かあった際にすばやく対応できる院内での下剤服用が望まれます。よって、当クリニックでの高齢者の大腸内視鏡検査はお勧めできないのが正直なところです。また70歳以上の方が自宅で下剤を服用される際は、他にどなたか家族の方が自宅にいてもらうことを前提としています。他には、午前中の大腸内視鏡検査には対応していませんので、ご了承ください。