胃カメラ205件、大腸カメラ137件でした。現在、大腸カメラが胃カメラより予約がとりにくいため、当院は1人で大腸カメラの検査枠を多く使う胃カメラ大腸カメラの同日検査は推奨しなくなりました。以前から当院が初めての方の胃カメラ大腸カメラ同日検査をお断りしようかどうか考えていましたが、本日7月31日も1週間前までの事前受診に来院されず連絡をするとキャンセルされた方がいましたので、今後当院では原則、胃カメラ大腸カメラの同日検査は当院受診歴のある方のみとさせてもらうことに今決めました。胃カメラ大腸カメラの同日検査可能をアピールしている内視鏡クリニックは多いと思いますので、希望される方は他の医療機関をご検討ください。当院が初めての方は胃カメラ検査で一度受診してもらい、検査後に大腸カメラに必要な下剤や検査食をお持ち帰りいただくという流れを基本とさせてもらいます。大腸カメラの検査日は事前に電話で予約できます。よろしくお願いいたします。

今月の症例は70歳台女性で大腸内視鏡検査をした際に直腸に認めた粘膜下腫瘍を疑う所見です。

矢印の部位に表面が正常粘膜で盛り上がった所見を認める

近接

 

そのまま何もせず経過観察されることも多いとは思いますが、何なのか?、私が知りたかったこともあり、切除してみました。

 

 

 

粘膜下腫瘍あり

粘膜筋板と連続している

 

病理結果は平滑筋腫でした。平滑筋腫は消化管では食道・胃・小腸に好発しますが、大腸は稀です。大腸の中では直腸とS状結腸に多いも、直腸腫瘍のなかで平滑筋種の占める割合は低いと言われています。基本的に良性腫瘍であり、無症状であれば経過観察ですが、有症状やサイズの大きなものは腫瘍切除を考慮します。今回の症例は粘膜筋板由来の平滑筋腫で取りきれたことにより、次回のフォローアップの検査間隔を伸ばすことができたので、患者さんにとってもよかったと思っています。