胃カメラ206件、大腸カメラ120件でした。現在、内視鏡予約がおよそ1ヶ月待ちになっており、早く検査を希望される方にはご迷惑をおかけしております。胃カメラで初めからピロリ菌に感染されていない患者さんや大腸カメラで大腸ポリープを認めなかった患者さんなどは次回検査の目安を3年後以降でご案内し、少しでも予約枠が確保できるように配慮はしております。また、予約日を変更される場合は、もとの予約日のキャンセルも忘れずにお願いいたします。

今月は以前に何度か取り上げていますが、この2ヶ月間で4名の患者さんを新たに自己免疫性胃炎と診断しました。この2ヶ月間はたまたま普段より自己免疫性胃炎と診断した患者数は多かったですが、それでもめずらしい疾患ではないと感じるようになりました。
過去に自己免疫性胃炎を取り上げてやや詳しく書いた月のリンクを貼っておきます。
5月の内視鏡実績(2023年)
6月の内視鏡実績(2023年)

萎縮のある胃体部と萎縮のない前庭部の写真をそれぞれ1枚ずつ4名全員載せます。

50歳台女性

60歳台女性

50歳台女性

40歳台女性

4名の患者さんとも生検と抗胃壁細胞抗体の検査を行い診断をしています。自己免疫性胃炎は女性に多いと言われていますが、確かに今回の4名とも女性で、過去に当クリニックで経験した自己免疫性胃炎も圧倒的に女性が多かったです。自己免疫性胃炎は根本的な治療法がなく、貧血や胃癌などの合併症が生じた場合に早めに対処するという方針です。せっかく診断がついても定期的な検査を指示するだけとなり、私も患者さんもすっきりしない疾患ではありますが、これからも見落とさないように萎縮性胃炎を見た際には注意していきたいと思います。