胃カメラ155件、大腸カメラ145件でした。総件数は減っていますが、午前中にも大腸カメラの枠を設けるようになったため、大腸カメラの件数は増加しています。GW休診の影響もあると思いますが、予約が3週間待ち程度になっており、ご不便をおかけしています。予約サイトで空き状況をご確認ください。
今月は直近2回の症例と似たような大腸の疾患になります。今月も患者さんに画像掲載の許可を得ていますが、個人情報の観点から年齢、性別は伏せさせていただきます。
患者さんは鮮血のゼリー状の便が複数回あるとの主訴で当院を受診されました。大腸内視鏡検査を行いました。

盲腸に白苔と周囲の発赤を伴うびらんが多発

びらんの近接画像

直腸にも盲腸と同じようなびらんが多発
生検を行いました。


風船状の赤痢アメーバを多数認める
生検の結果、アメーバ性大腸炎と診断しました。メトロニダゾールという薬を処方しています。
アメーバ性大腸炎は「赤痢アメーバ」という目に見えない小さな寄生虫が、汚染された飲食物の摂取、性感染などにて経口感染し、大腸の粘膜に入り込んで炎症を起こす病気です。症状は下痢(急性も慢性も)、イチゴゼリー様の粘血便、腹痛などです。重症化する症例もある一方で無症状の場合もあり、大腸内視鏡検査で偶然見つかることもあります。盲腸と直腸が好発部位で、内視鏡像は周囲に発赤を伴う白苔付着のびらんが典型的ですが、多彩な像を呈します。治療はメトロニダゾール(フラジール)という薬を7〜10日間服用しますが、糞便中に嚢子が残存し再発する原因になることもあるため、難治性にはパロモマイシン(アメパロモ)という薬を追加することもあります。
本症例は症状も内視鏡所見もアメーバ性大腸炎に典型的だと思いますが、過去に当院で経験したアメーバ性大腸炎の内視鏡写真を2症例追加で提示して今月は終わりたいと思います。

盲腸

盲腸
