胃カメラ181件、大腸カメラ123件でした。年明けから検査枠の変更を行い、これまでは13時00分〜14時30分の昼休みの時間も検査を行っており受付にスタッフもおりましたが、今後は同時間帯の受付ができなくなりますので、外来受診の際にはご注意ください。また、日頃から電話がつながりにくくご迷惑をおかけしております。電話の時間がとられる大腸カメラの予約をネットで行えるように今後検討したいと思います。
今回は少し前に経験した症例です。50歳台女性で胃痛、おなかの張り感などにて当院に胃カメラ検査の予約をされ受診されました。


胃角部後壁に周囲が少し盛り上がって頂部に小さなびらんのある所見を認めました。そのまま経過観察しようかとも思いましたが、他の粘膜がピロリ未感染のとても綺麗な胃でしたので、気になりびらん部から生検をしました。結果、胃癌(sig > por2)の病理診断となりました。精査目的に紹介した先の消化器内科の先生の見立てはSM浸潤疑いでしたが、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)を行っていただきました。結果、大きさは13×5mmと小さな病変であるも残念ながらSM癌であったため、追加切除目的に外科に紹介となりました。患者さんはこれまで毎年胃カメラ検査を受けていたそうですが、異常は指摘されていませんでした。当院は限られた検査枠のなかで、初めての方や症状が強い方にできる限り検査を受けてもらえるように、検査が終わった方にはピロリ未感染で病変がなければ、次回定期検査は3年以上間隔をあけてもらうようにお願いしております。新たに病変が見つかっても検査間隔をあけたせいで完治できず手遅れになることは極めて低いと思いますが、可能性がゼロでないことはご理解ください。なるべく見落としがないように丁寧に検査をおこなっていますが、心配な方は当院ではなく、毎年検査をおこなってもらえる健診センターや医療機関をおすすめします。
