胃カメラ198件、大腸カメラ123件でした。12月は予約が埋まっていますが11月30日現在、1月中は土曜日を除き胃カメラ、大腸カメラとも予約が可能ですので、内視鏡検査をご希望の方は当院も選択肢としてご検討ください。当院のスタッフ事情などにより、予約外の急な臨時検査に対応できない状況が続いていることもご理解いただけると幸いです。また、私も含めスタッフへの感染予防の観点からマスク着用でのご来院を今後ともよろしくお願いいたします。

今月は疾患ではなく、胃酸分泌抑制薬であるタケキャブ (一般名:ボノプラザンフマル酸塩)という薬を服用している患者さんに見られることがあるWGA(white globe appearance  白色球状外観)様所見です。WGAはNBI併用拡大内視鏡観察で定義される所見ですので、拡大観察がない当院の内視鏡検査ではWGA様所見となります。whiteとあるように白い点の所見です。直近に経験した3名の患者さんの写真を載せます。白い点が多発しているのがわかると思います。

当院は「他の医療機関でタケキャブ を処方され服用しているが、症状が良くならないので胃カメラ検査を受けに来た」という経過の患者さんがよく来院されます。治療に直結する所見ではないため以前は気にしていなかったのですが、最近はタケキャブ服用の患者さんが多く、すぐに目についてしまうというだけの話で取り上げました。他にも白色粘液、黒点、敷石状粘膜、発赤などいろいろタケキャブなどの胃酸分泌抑制薬服用に伴う胃の変化は多々あり、日頃からよく見ることが多くなっています。めずらしい疾患のネタ切れになってきましたので、今後は以前に取り上げた疾患を繰り返すことも増えると思いますが、当院で経験した症例の報告をもう少し続けていければと思っています。